ラリーを有利に運ぶ ー1ー
試合で強い選手に「自分のプレーをさせてもらえなかった」という経験はないでしょうか? 相手選手が自分たちより強いときには、追い込まれる前にストレートを打って先に主導権を握ります。一般的なダブルスでは相手前衛を避けたクロスの打ち合いになりますが、廣岡流テニスでは相手前衛を絡めてラリーをしていきます。
●フォアサイドに立ったとき
・バックハンドにきたボールをストレートに打つ
ラリー中、バックハンド(左利きの選手はフォアハンド)にきたボールを相手前衛のバックハンドでとらせるように打ちましょう。
◆雁行陣対平行陣の図。フォアサイドで
バックハンドにきたボールをストレートに打つコース。
◆平行陣対平行陣の図。フォアサイドで
バックハンドにきたボールをストレートに打つコース。
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・フォアハンドにきたボールをストレートに打つ
ラリー中、フォアハンド(左利きの選手はバックハンド)にきたボールを相手前衛のフォアハンドでとらせるように打ちましょう。一般的にはこのコースをセンターと言いますが、広岡レッスンではストレートセンターと言います。ストレートセンターは大事なコースなのでおぼえておきましょう。
◆平行陣対平行陣の図。フォアサイドで
フォアハンドにきたボールをストレートに打つコース。
◆平行陣対平行陣の図。フォアサイドで
フォアハンドにきたボールをストレートに打つコース。
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〈 あとがき 〉
ストレートはポイントを取りに行くときに使うコースだと私は習いました。廣岡選手は相手が強いほど、プレー中に様々なストレートを取り入れ相手を追い込んでいきます。クロスの打ち合いを基本としてきたプレーヤーは、ストレートに打ったボールがあまくなってしまうと簡単にポイントをとられてしまうため、打つのに勇気がいると言います。もしストレートに打ったボールがあまくなってしまいポイントを取られたとしても、相手にストレートを打つ意志があると思わせたことが後々の攻撃につながります。まずは、ポイントを決めるストレートではなく相手に取らせて追い込むストレートがあるということを知っていただけるとプレーの幅が広がると思います。